
K
BUMP OF CHICKEN
Zi_xuan
K
BUMP OF CHICKEN
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1
週末の大通りを 黒猫が歩く
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2
御自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂々と
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3
その姿から猫は 忌み嫌われていた
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4
闇に溶ける その体目掛けて 石を投げられた
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5
孤独には慣れていた 寧ろ望んでいた
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6
誰かを思いやる事なんて 煩わしくて
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7
そんな猫を抱き上げる 若い絵描きの腕
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8
「今晩は 素敵なおチビさん 僕らよく似てる」
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9
腕の中もがいて 必死で引っ掻いて 孤独という名の逃げ道を
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10
走った 走った 生まれて初めての
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11
優しさが 温もりが まだ信じられなくて
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12
どれだけ逃げたって 変わり者は付いて来た
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13
それから猫は絵描きと 二度目の冬を過ごす
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14
絵描きは 友達に名前をやった 「黒き幸」ホーリーナイト
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15
彼のスケッチブックは ほとんど黒尽くめ
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16
黒猫も 初めての友達に くっついて甘えたが ある日
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17
貧しい生活に 倒れる名付け親
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18
最後の手紙を書くと 彼はこう言った
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19
「走って 走って こいつを届けてくれ
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20
夢を見て 飛び出した僕の 帰りを待つ恋人へ」
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21
不吉な黒猫の絵など売れないが
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22
それでもアンタは俺だけ描いた
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23
それ故 アンタは冷たくなった
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24
手紙は確かに受け取った
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25
雪の降る山道を 黒猫が走る
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26
今は故き親友との約束を その口に銜えて
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27
「見ろよ、悪魔の使者だ!」 石を投げる子供
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28
何とでも呼ぶがいいさ 俺には 消えない名前があるから
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29
「ホーリーナイト」「聖なる夜」と 呼んでくれた
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30
優しさも温もりも 全て詰め込んで 呼んでくれた
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31
忌み嫌われた俺にも 意味があるとするならば
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32
この日のタメに生まれて来たんだろう どこまでも走るよ
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33
彼は辿り着いた 親友の故郷に
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34
恋人の家まで あと数キロだ
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35
走った 転んだ すでに満身創痍だ
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36
立ち上がる間もなく 襲い来る 罵声と暴力
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37
負けるか俺はホーリーナイト 千切れそうな手足を
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38
引き摺り なお走った 見つけた! この家だ!
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39
手紙を読んだ恋人は もう動かない猫の名に
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40
アルファベット一つ 加えて庭に埋めてやった
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41
聖なる騎士を埋めてやった
