
線香花火
井上苑子
Swien
線香花火
井上 苑子
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1
昨日の土砂降りが濡らした アスファルトが放つ匂いを
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2
大きく吸い込んだ途端に 寂しくなったの
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3
真夏の夜空に打ち上がる 花火をみんなで見に行こうって
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4
君に会うための約束は 雨に流されたの
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5
「残念だね」ってさ 君からのメールに「そうだね」それしか言えないあたし
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6
本当は二人だけの約束を 作るチャンスだって
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7
気付いていたんだけどなあ
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8
長い 長い 長い 君に会えない日々が長いの
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9
何が無くても「おはよう」「また明日」って言えた日常が愛しい
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10
長い 長い 長い 夏の終わりで君に会ったとき
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11
何も無いから 「おはよう」さえも ぎこちなくなっちゃいそうで 嫌だなあ
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12
グラウンドの前を通るとき うるさい蝉の合唱に混じって
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13
君の声が聞こえて フェンス越しに探した
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14
近い 近い 近い はずだったのに 遠く 遠く 遠くのほうで
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15
日に焼けた顔で笑う君の
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16
横顔見ちゃって また寂しくなって
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17
だから言わなきゃって やっぱ言わなきゃって
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18
長い 長い 長い 君に会えない日々が長いの
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19
何が無くても 会いたいときに 会える距離になりたい
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20
長い 長い 長い 言葉じゃなくてきっとシンプルに
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21
多分二文字やそれくらいでも 言えることがあるの
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22
長い 長い 長い 君に会えない日々が長いの
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23
何が無くても 「おはよう」「おやすみ」って言える当たり前が欲しいよ
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24
長い 長い 長い 夏の終わりがやってくる前に
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25
君とあたしの 二人だけで 例えば線香花火とかしたいなあ
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26
同じ気持ちでいてくれたのなら 嬉しいなあ
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27
会いたいなあ
