
車輪の唄
春茶
站長
車輪 の唄
春 茶
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1
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
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2
僕等の体を運んでいく 明け方の駅へと
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3
ペダルを漕ぐ僕の背中
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4
寄りかかる君から伝わるもの 確かな温もり
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5
線路沿いの上り坂で
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6
「もうちょっと、あと少し」後ろから楽しそうな声
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7
町はとても静か過ぎて
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8
「世界中に二人だけみたいだね」と小さくこぼした
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9
同時に言葉を失くした 坂を上りきった時
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10
迎えてくれた朝焼けが あまりに綺麗過ぎて
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11
笑っただろう あの時 僕の後ろ側で
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12
振り返る事が出来なかった 僕は泣いてたから
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13
券売機で一番端の
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一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない
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15
その中でも一番安い
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16
入場券を すぐに使うのに 大事にしまった
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17
おととい買った 大きな鞄
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18
改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た
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19
目は合わせないで頷いて
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20
頑なに引っ掛かる 鞄の紐を 僕の手が外した
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21
響くベルが最後を告げる 君だけのドアが開く
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22
何万歩より距離のある一歩 踏み出して君は言う
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23
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
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24
応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ
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25
間違いじゃない あの時 君は…
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26
線路沿いの下り坂を
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風よりも早く飛ばしていく 君に追いつけと
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錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
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29
精一杯電車と並ぶけれど
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30
ゆっくり離されてく
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31
泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で
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32
顔見なくてもわかってたよ 声が震えてたから
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33
約束だよ 必ず いつの日かまた会おう
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34
離れていく 君に見えるように 大きく手を振ったよ
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35
町は賑わいだしたけれど
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世界中に一人だけみたいだなぁ と小さくこぼした
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錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
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38
残された僕を運んでいく
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39
微かな温もり
