
わたしのアール
初音ミク
喵微
わたしのアール
初音 ミク
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1
わたし、屋上で靴を脱ぎかけた時に
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2
三つ編みの先客に、声をかけてしまった。
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3
「ねえ、やめなよ」
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4
口をついて出ただけ。 ホントはどうでもよかった。
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5
先を越されるのが、なんとなく癪だった。
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6
三つ編みの子は、語る。 どっかで聞いたようなこと
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7
「運命の人だった。 どうしても愛されたかった」
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8
ふざけんな!そんなことくらいで
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9
わたしの先を越そうだなんて!
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10
欲しいものが手に入らないなんて
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11
奪われたことすらないくせに!
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12
「話したら楽になった」って
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三つ編みの子は、消えてった。
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14
さぁ、今日こそは と 靴を 脱ぎかけたらそこに
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15
背の低い女の子 また声をかけてしまった。
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16
背の低い子は、語る。クラスでの孤独を
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17
「無視されて、奪われて、居場所がないんだ」って
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ふざけんな! そんなことくらいで
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19
私の先を越そうだなんて!
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20
それでも、うちでは愛されて
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21
あたたかいごはんもあるんでしょ?
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22
「おなかがすいた」と 泣いて 背の低い子は、消えてった。
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23
そうやって、何人かに声をかけて 追い返して
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24
わたし自身の痛みは誰にも言えないまま
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25
初めて見つけたんだ。 似たような悩みの子
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26
何人目かにあったんだ 黄色いカーディガンの子
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27
「うちに帰るたびに、増え続ける痣を
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28
消し去ってしまうため ここに来たの」と 言った。
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29
口をついて出ただけ。 ホントはどうでもよかった。
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30
思ってもいないこと でも、声をかけてしまった。
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31
「ねぇ、やめてよ」
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32
ああ、どうしよう この子は止められない
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33
わたしには止める資格が無い。
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34
それでも、ここからは消えてよ。
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35
君を見ていると苦しいんだ。
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36
「じゃあ今日はやめておくよ」って
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37
目を伏せたまま消えてった。
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38
今日こそは、誰もいない。 わたしひとりだけ
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39
誰にも邪魔されない 邪魔してはくれない。
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40
カーディガンは脱いで 三つ編みをほどいて
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41
背の低いわたしは 今から飛びます。
