
カゲロウデイズ
和楽器バンド
站長
カゲロウ デイズ
和楽器 バンド
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1
八月十五日の午後12時半くらいのこと
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2
天気が良い
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3
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
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4
することも無いから君と駄弁っていた
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5
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
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6
君はふてぶてしくつぶやいた
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7
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
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8
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
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9
バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
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10
血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
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11
嘘みたいな陽炎が「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
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12
夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ
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13
目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
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14
今は何時?
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15
八月十四日の午前12時過ぎ位を指す
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16
やけに煩い蝉の声覚えていた
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17
でもさぁ、少し不思議だな。
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18
同じ公園で昨日見た夢を思い出した
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19
「もう今日は帰ろうか」道に抜けた時
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20
周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
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21
落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
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22
劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り
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23
ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」って嗤ってる
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24
眩む視界に君の横顔、笑っているような気がした
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25
何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る。
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26
繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたろ。
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27
こんなよくある話なら結末はきっと一つだけ。
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28
繰り返した夏の日の向こう。
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29
バッと押しのけ飛び込んだ、瞬間トラックにぶち当たる
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30
血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
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31
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろよ」って笑ったら
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32
実によく在る夏の日のこと。
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33
そんな何かがここで終わった。
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34
目を覚ました八月十四日のベッドの上
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35
少女はただ
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36
「またダメだったよ」と一人猫を抱きかかえてた
