
陽傘
ナナヲアカリ
站長
陽傘 - ナナヲアカリ
短編電影《星期天與美人魚》(日語:日曜日とマーメイド)主題曲
中文翻譯轉自:https://home.gamer.com.tw/artwork.php?sn=5542680
譯者:木樨
陽 傘
ナナヲアカリ
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1
夢を見ていた。三時をまわっていた。
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2
懐かしい黴の匂いがして、
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3
君が夢に出たことを伝えたかった。
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4
今更、笑って会えるような気がしたんだ。
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5
空き壜をサンダルで蹴るような
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6
割と無敵だった夏のこと。
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7
振り返るたびに焦がれてしまう。
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8
昔の自分に憧れてしまう。
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9
「もう帰る時間だよ」
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10
帰り道なんてものがそう、確かに在ったこと。
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11
陽傘を「大げさ」と言う君は、
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12
もう大人になったのかな。
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13
なれたかな。
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14
ねぇ、夏の終わり際って何で
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15
こんなに寂しいんだろうね。
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16
繰り返すには早く、振り返るには遅い。
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17
見えない敵をつくったって
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18
決して生きやすくはならなかった。
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19
飛ばせなくなる階段。それでも磨り減る靴。
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20
馬鹿にされているようで朝が嫌いだったこと。
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21
守られているようで夜が嫌いだったこと。
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22
そんなものの上に、弱い弱い私がいたこと。
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23
せめて、君には知ってほしい。
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24
嫌われたくないから、
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25
合わせる会話が随分上手になったよ。
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26
伏し目がちに頷いた君が
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27
どうしても消えないままだ。
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28
ねぇ、夏の終わり際って何で
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29
こんなに懐かしいんだろうね。
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30
記憶を触る度、かすかに遠くなる。
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31
サイダーが飲めなくなって、
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32
日に焼けるのを好まなくなって、
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33
あの頃の私ごと否定する気がした。
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34
いつの間にか周りだけが大人になっていく。
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35
私にはひたすら眩しい。正しくなりたい。
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36
背丈が伸びても、変わらず届かない何かがあって、
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37
それにひどく安心した。
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夢を見ていた。三時をまわっていた。
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39
懐かしい黴の匂いがしました。
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40
喋り方を真似てふざける二人でした。
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41
馬鹿だな。代わりなんていないのに。
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42
そんなの、とっくに知っているのに。
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43
ねぇ、夏の終わり際って何で
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44
こんなに寂しいんだろうね。
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45
繰り返すには早く、振り返るには遅い。
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46
見えない敵がいなくたって。
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47
決して生きやすくならなくたって。
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48
差し出された手だけは握り返せるように。
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49
朝日が、いつも君みたいに眩しかったから。
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50
夜の空気が、君みたいに心地いいから。
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51
忘れたくないのは、君のこと。
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52
だから、嫌ったこと。
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53
思い出すのは夏のこと。
