
rebellion -たいせつなもののために-
凋叶棕
璃凜
rebellion -たいせつなもののために-
凋 叶 棕
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1
空虚な町の灯に埋もれるように
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2
一層空っぽの目をした、漂流者。
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3
見えないこの何かを暴こうとして
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4
見えないその何かを、「独り」で、探している。
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5
ずっと独りきり、十分にやってきたのに、
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6
心のどこかに深い欠損を負ったみたいで。
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7
心に小さな棘が刺さったみたいに
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8
得体の知れぬ何かに責められる想い
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9
失くしたらしいピースの一つごときが
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10
ああ、どうしてこんなにも私を、戸惑わせるのか。
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11
歪んでいる何かを確かめたら
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12
この想いも消えてくれるだろうか?
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13
やり場のない想いに動かされ
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14
無性にただ、叫びたい。
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15
でも、何を叫べばいいのかさえも、
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16
誰も教えてくれはしないんだ。
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17
見つからぬ言葉は嗚咽となって、
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18
弱弱しく漏れていく。
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19
心が、ざわついて、いる。
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20
…涙の、わけを、教えて。
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21
心が勝手に何かを否定してる。
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22
「こんな現実は、嘘だ」と喚いている。
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23
もしも、全てが、偽りの中に居て、、、
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24
歪んだ現実に全てが埋もれているとしたら…?
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25
何かを、忘れている。
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26
何かが、足りずに居る。
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27
思い出せ!
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28
それが、何で在ったのか。
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29
たいせつなもの、だったはず。
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30
かけがえのないもの、だったはず。
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31
“わたし”にとっての、たいせつなもの?
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32
…わたしの、
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33
…そうじゃなく!
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34
…“わたしたち”の、
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35
…ああ!!
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36
どうして忘れていたんだ、その名前を!
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37
引き離されたもう一人のことを。
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38
忘れたいと思ったことなんてなかったはずなのにね。
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39
体の奥から込み上げる熱が、
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40
怒りとなって、迸り始める。
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41
独りで消えていってしまうなんて、絶対に許さないから。
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42
どこまでだって追いかけて、
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43
名前をもう一度呼ばせるまで。
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44
もう諦めるものかって、この心に誓うよ。
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45
二人の間を引き裂いた、
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46
全ての幻想に立ち向かうため、
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47
いつもの始まりの言葉で、今一度、幕を開けよう。
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48
「ねえ、メリー!」
