
ロスタイムメモリー
IA
夜夜
ロス タイム メモリー
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1
数年経っても 影は消えない 感情ばかりが 募って行く
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2
踞って 一人 描いていた
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3
炎天直下 坂道の上 滲んだ 僕らが歩いていた
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4
夏の温度が 目に残っていた
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5
「構わないでよ、何処かへ行ってくれ」 君の手を払った
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6
「行かないよ」なんて言って君は僕の手を掴んだ
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7
「五月蝿いな」 僕はちょっとの先を振り返ずに歩いた
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8
『本当の心は?』
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9
「聡明」なんかじゃ前は向けない 理由が無いから 腐って行く
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10
巻き戻ってくれれば良いのにな
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11
何年経っても 僕は死なない 希望論ばかりを 唱えている
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12
当然今日も 君は居ないのにさ
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13
「構わない、死ねよ、死ねよ」って手首を握って、ただ呪って
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14
何も出来ないでただ、のうのうと人生を貪った
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15
「夏が夢を見せるのなら、君を連れ去る前へ」なんて
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16
照れ隠しした日々が空気を照らして脳裏を焦がしていく
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17
18歳になった少年 また何処かで待っていたんだ
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18
カゲボウシ 滲む 姿を思い出して
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19
炎天下に澄んだ校庭 笑っていた君が今日も
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20
「遊ぼうよ」って言ってユラユラ揺れた
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21
「心配です」と不器用な顔 隣人なんかには解んないさ
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22
悲しそうなフリをしないでくれ
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23
朦朧、今日も不自然でいよう 昨日のペースを守っていよう
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24
君の温度を忘れない様に
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25
叶わない夢を願うのならいっそ掠れた過去を抱いて
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26
覚めない夢を見よう 当然の様に閉じ篭って
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27
「それじゃあ、明日も見えないままですよ?」
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28
それならそれで良いさ
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29
つまらない日々を殺す様に 手を染め、『一人』を選ぶから
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30
18歳、腐った少年 また今日も祈ってたんだ
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31
色めいた君の笑顔に しがみついて
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炎天下に「どうかいっそ連れてってくれよ」
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33
なんて呟いて息を静かに止めた
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戻らないあの日が痛くて
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『誰も触れないで』
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「聞こえていますか」と声が消えた
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理由もなんだか解っていた
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夏の温度に手を伸ばしていた
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炎天下、願った少年 「あの頃」に立っていたんだ
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40
夏めく君の笑顔は 変わらなくて
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41
「死んじゃった。ごめんね」なんて
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42
「『サヨウナラ』しようか」なんて
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43
寂しいこと言わないで 往かないで
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44
カゲボウシが そんな僕を 見つめていたんだ
